SSブログ

南北戦争へ [歴史]

 アメリカ合衆国の南部地域は独立以前から、黒人奴隷を労働力とするタバコ・米・藍・綿花などを栽培する大農場が普及していました。西部への開拓が進み、西部に新しく生まれる州で奴隷制を認めるかどうかで北部と南部は激しく対立するようになりました。工業化がすすんだ北部は、自由な労働力の必要から、奴隷制に否定的でした。そのため、1820年のミズーリ協定や、1850年の協定などで、西部に新州が誕生するたびに、自由州とするか、奴隷州とするかについての政治的妥協がおこなわれました。
 ところが、1852年ストウ夫人が黒人奴隷を主人公とする『アンクル=トムの小屋』を出版したことにより、北部地域で人道的な立場から黒人奴隷制反対の世論が高まりました。こうしたなか、西部に誕生したカンザス・ネブラスカ両州が連邦に加盟する際、ミズーリ協定が破棄され、住民投票によって奴隷州にするか自由州にするか決定することにしました(1854年、カンザス・ネブラスカ法)。今日、カンザス州は合衆国のど真ん中、いわば合衆国のヘソの部分にあたります。ここが奴隷州になると、その影響が全国に及ぶことになります。奴隷制の拡大を恐れる反対派は1854年、ホイッグ党を発展的に解消して、今日につながる共和党を結成しました。
 地図・図版など詳細は、webページ「みんなの社会」(http://www.net-hub.jp/~hnakayam/)を検索ください。
nice!(0)  コメント(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。