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リンカン大統領、暗殺される [歴史]

 1865年4月9日、南軍指導者のリー将軍は降伏文書に署名しました。こうして、4年余にわたる南北戦争は終結しました。北軍グラント将軍が示した降伏条件は寛大な内容でした。南軍将校と兵士は戦闘を放棄して帰郷するにあたり、これからの農耕のために馬と携帯武器を保持してもよいとされました。さらに飢えに苦しむ南軍兵士に食糧調達を申し出ました。
 リー将軍降伏の報せは、ただちに南部各地に伝えられ、まだ戦闘態勢にあった南軍部隊も次々と武器を放棄して帰郷の途に就きました。翌5月10日、南部連合大統領ジェファソン・デーヴィスがジョージア州で逮捕され、その後2年間投獄生活を送ることになります。4年余にわたる南北戦争で、北軍兵士36万人、南軍兵士26万人が犠牲となりました。
 南軍降伏から5日後の4月15日、リンカン大統領はワシントンで観劇中に、狂信的な南部主義者に狙撃され、翌日亡くなりました。享年56歳でした。
 犯人のジョン・ブース(27歳)は、南部連合を狂信的に支持する俳優で、「暴君の運命は常にこうなるのだ。南部が仕返しをしたのだ」と叫びながら逃亡しました。また、ブースの仲間8人は、副大統領、国務長官、グラント将軍の暗殺も企てていましたが、国務長官に重傷を負わせた以外は未遂に終わりました。ブースは、この月26日に、ヴァージニア州の田舎家の納屋に潜んでいるところを、連邦軍の放った火の中で射殺されました。
 地図・図版など詳細は、webページ「みんなの社会」(http://www.net-hub.jp/~hnakayam/)を検索ください。
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