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欧米で第1回メーデー開催 [歴史]

 1890年9月30日、ビスマルクの失脚により、社会主義者鎮圧法が廃止され、それにともないドイツ社会主義労働者党は、現在につながる政党であるドイツ社会民主党と改称しました。その同じ年の5月1日、ヨーロッパやアメリカの各地で、第1回メーデーが開催されました。8時間労働を求めて労働者の集会やストライキが行われ、官憲との流血の衝突もありました。
 前年の1889年、パリでフランス革命100年を祝う国際社会主義者大会が開催されました。その大会で、1886年5月1日にアメリカで行われた労働者の運動を全世界に広げることが決議され、この年から5月1日が労働者祭日となりました。アメリカでは、1884年頃から8時間労働制をめざした運動が盛んに行われるようになっていました。1886年5月1日には全国で19万人を超える労働者が参加してストライキや集会が実施され、8時間労働獲得という大きな成果をあげました。
 メーデーの開催を決めた国際社会主義者大会を主催したのは、世界の社会主義政党の国際的連合組織である第2インターナショナルでした。こののちも、第2インターは3~4年おきに国際大会を開催しますが、ドイツ社会民主党を中心に改良主義政党と労働運動の指導者の交流の場として第一次世界大戦まで続きます。こうして、メーデーと第2インターは、全世界の労働者団結の象徴となりました。
 地図・図版など詳細は、webページ「みんなの社会」(http://www.net-hub.jp/~hnakayam/)を検索ください。
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