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カヴールの登場 [歴史]

 サルデーニャ王国はイタリア統一の障害となっていたオーストリアとの戦いに1849年大敗し、カルロ・アルベルトが退位、同年3月24日ヴィットリオ・エマヌエーレがサルデーニャ王となりました。
 1852年11月4日、トリノのカミッロ・カヴール伯が、サルデーニャ王ヴィットリオ・エマヌエーレ2世によって首相に任命されました。カヴールは自由主義的穏健派の指導者であり、貴族出身ながら農業・商業・工業など幅広く、近代化を実践してきました。首相としてのカヴールは、開放経済政策による経済発展と、さらにロシアとのクリミア戦争への参戦といったヨーロッパ列強に対する周到な外交戦略によって、サルデーニャ王国をイタリア統一の核として印象づけることに成功しました。また、すぐれた状況判断力で、国内でも巧みに政治的多数派を確保して、統一への基盤を固めました。
 これらの業績によって、サルデーニャ王国における1850年代は「カヴール時代」とよばれることになります。なお、カヴールはイタリア統一達成直後の1861年6月にマラリアで急死します。
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