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北軍、ニューオーリンズ占領 [歴史]

 南北戦争が始まって10ヵ月が過ぎた1862年2月25日、連邦議会は南北戦争の戦費調達に困った財務省に対して、1億5,000万ドルの法定不換紙幣の発行を認めます。翌年にも追加発行を認めますが、その後、この不換紙幣回収問題が大きな政治問題になります。
 戦争開始後、まる1年たった4月16日、南部連合(アメリカ連合国)は徴兵令を発します。一方、北軍(連邦軍)はこの時期、ミシシッピ川河口の南部最大都市ニューオーリンズの攻略をうかがっていました。北軍最強の艦隊40隻は4月24日、ニューオーリンズを防衛するジャクソン要塞とセント・フィリップ要塞を占領、無防備となったニューオーリンズでは大混乱のなか、ルイジアナ州知事をはじめ南部連合の役人は次々と逃亡を開始しました。26日早朝、北軍は市街に攻め入り、造幣局屋上にアメリカ合衆国国旗を掲げ、占領戦に終止符を打ちました。その後の北軍による略奪や放火により市の被害は、1,000ドルを超えたといわれます。
 同年5月20日、連邦議会が自営農地法(ホームステッド法)を制定します。この法律によると、成年に達した者はだれでも、1人当たり160エーカー(約65ヘクタール)の国有地が無償で与えられ、5年間その土地に居住し耕地を開拓すれば、自分のものとすることができることになります。これにより、西部開拓がおおいに進むとともに、連邦(アメリカ合衆国)の影響力が西部におよぶことになりました。
 地図・図版など詳細は、webページ「みんなの社会」(http://www.net-hub.jp/~hnakayam/)を検索ください。

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